こんにちは。 サクです。
今回はこの本を紹介します。
「与える」より「引き出す」!ユダヤ式「天才」教育のレシピ
アンドリュー・J・サター
ユキコ・サター
目次
この本がおすすめの理由
- 非認知能力を高める方法がわかる
- 子どもの好きなコトをどう高めていったらいいかがわかる
- 優秀だといわれるユダヤ人の子どもへの接し方は、実用的で取り入れやすい
- 子どもとの関係性を見直すことが出来る
- 『学ぶことは楽しい!』と思える、環境づくりと親の対応法がわかる
この本の教育法とは
著者が伝える教育法の『核』になることは、
「学ぶことは楽しいことと教えること」
です。
この本で紹介されている、世界で活躍するユダヤ人、何人かの実例やインタビューの記事で共通しているのことは、
- 遠回りしながらも自分で選択し、学び道を切り開いて現在がある
- 学ぶことを楽しんでいる
事でした。
そして、彼らの能力は遺伝よりも、家庭環境が大きく影響していると著者は言っています。
そして、それは難しいことではなく、すぐに実践できる事でした。
子供が学ぶ事が楽しいと思ってくれたら、毎日勉強しなさいと怒ったりする事もなくなるでしょうし、成績も上がるかもしれません。
日本の教育とユダヤ人の教育の違い
ユダヤ式教育レシピはとてもシンプルなものですが、日本人の親には少々我慢と勇気が必要になるかもしれません。
何故なら、日本の教育は「与える」という方法で子供は受け身だからです。
ユダヤ式教育は、子供が興味を持った物を応援し、サポートするという、子供の興味とその後の行動・能力を「引出す」という方法です。
親が望む事に興味がなかったり、意図しない方へ興味を持ってしまった場合、教育のなかで大多数の人が進むレールから外れようとしている時、親は我慢と勇気が必要でしょう。
『学ぶことは楽しい!』と思える環境づくりとはどんなものなのか、本の中から3つ紹介しますね。
1.本がいっぱいの本棚を見せよう!
世界で成功されている人達が本を沢山読んでいることから、本を読む事で得られるメリットはよく知られていると思います。
方法は、いろんなジャンルの本をたくさん。
場所も並べ方も決まりはないそうです。
子供は字が読めなくても、興味を示して本を開きます。
図鑑や絵本は字が読めなくても楽しめるらしいです。
効果は・・・
・「読書をしなさい」といわなくても、自然に読書好きな子になります。
・読書をすることで、学力全体が上がります。
・自分でわからないことを調べる癖がつきます。
・忍耐力と想像力が身につきます。
・「学習=楽しいこと」がしっかり身に付き、その後の長い人生が豊かになるでしょう。
(引用)
今はタブレットで本が読めたりしますが、私は本の方が小さい頃は興味を示しやすいかなぁとおもいました。
家に本をたくさん置けない場合は、図書館にたくさん連れて行ってあげるのもいいかもしれません。
子どもの大好きな『ごっこ遊び』に付き合うのことは苦痛でしたら、子どもとの時間に絵本を読むことを、親子の触れ合いの時間を過ごすのもイイかと思いますよ。
ただ、子どもが幼い頃は、本を折ったり汚したりする可能性があります。
キレイにとっておきたい本は、上の方に置いた方がいいと思いますよ。
2.子供をよく観察し、サポートする
~決めつけ、押しつけは絶対NG。危険な時だけ手助けを。
☆子供が何に興味を持つか、とにかく観察しましょう。押しつけはNGです。
☆何かに興味を持ったら、それに関する本を与えましょう。関連する博物館など、質の良い場所へ連れて行きましょう。
☆子供の進む方向に危険があったら、さりげなく方向修正を
(引用)
子供たちが育つ段階で、できるだけいろいろなものに触れさせよう。
ー何がいちばん彼らの人生にとって重要になるか、誰にも分らないのだから。
(引用)
「子供にやりたいことをやらせてあげたい」と思うけれど、ついつい、自分の希望や理想を押し付けてしまうことがあります。
また、自分の理解可能・許容範囲内にしか、子供を行かせられなかったりします。
自分で興味を持った事をしている時の子供の目はキラキラしています。
自分の好奇心ままに行動できることは子供にとってはもちろんハッピーな事で、親にとってもイキイキしている子供を見られることはハッピーな事ですよね。
3.コミュニケーションで頭をよくする。
子供をのびのび、優秀に育てる三つの言葉。
「どう思う?」
「よく思いついたね!」
「いっしょに答えを探そう」
~コミュニケーションの輪で、頭を良くする。
☆自分の意見を子供に伝えたら
⇒「これについて、○○ちゃんはどう思う?」と尋ねる。
☆子供が意見を言ったら
⇒「良く思いついたね!」とまず肯定。
☆子供に質問されて、答えがわからなかったら
⇒「一緒に答えを探そう!」と提案する。
(引用)
「まだ子供だから」とか、「くだらない」とか思わず、子供が意見したことに対応することで、自己肯定感も上がり、お互いの意見の違いも受け入れられるようになるようです。
日本人は討論が苦手ですが、まずは家の中で意見をいう練習をすることで、自分の考えを言葉にする力が付くのではないでしょうか。
他にも、子どもが「学ぶって楽しい!」と思えるような仕組みが紹介されています。
どれもシンプルで、すぐにでも取り入れることが出来そうな内容ですので、是非読んでみてくださいね。
AIにより、子供達が大人になった時代は、今と全然違うものになっているでしょう。
私達が受けてきた詰め込み受け身の教育では、生きていけません。
だからこそ、自分で学び自分で道を切り開く勇気と底力が必要です。
私は海外移住など選択肢を増やすためにも、大学は出てほしいなぁという願望はありますが・・・それも、子ども次第ですね。
その中で親のできる事は、基本的に子供が幸せになれるように、人生楽しめるようになるための力をつける環境と道具を用意する事だけ。
あと、お金かな。
親の希望を押しつけ無いように、我慢と子供の背中を押す勇気をもって、子育てしていきたいです。
そして、このレシピの根底には「信頼」があります。
私の子供だしとか思わず、どうか未知の可能性のある子供を信頼してあげたいですね。
「学ぶって楽しい!」って思えるのは、「心身の安全」と「好奇心を掻き立てる環境」、「学ぶ環境」があるから。
そんな環境にいられるって、とっても幸せですよね。
子どもだけでなく、大人も一緒に「学ぶって楽しい!」って思えそうです。
ユダヤ式の教育のレシピというのは、親子で成長できる方法なのかもしれません。